「まぁ実際、稼げるし。接客が楽ってのもほんとかな。カタコトの英語でなんとかなるし、日本人のお客さんは会話も疲れるし」

 そう語るのは海外案件を年にいくつもこなすサユリ(仮名・27)だ。

「海外での稼ぎ方は主に2つで、ひとつが普通の風俗みたいに出勤時間を決めて、そこで来たお客様を接客する『インコール』。
 この相場が日本よりも高くて、アメリカのソープだと2時間で最低7万、お客さんからのチップ込みだと10万くらいになる。吉原の高級ソープでもだいたい4万~5万がバック(自分の取り分のこと)だから高いよね。

 それとは別に、ひとりのお客さんに数日間とか拘束されるのが『案件』って呼ばれる業態。○○日拘束でいくらってシステムだけど、だいたい1日の半分は自由時間。
 この前担当したのは、アメリカ人のパパにラスベガスでの15日間契約で1万5000ドル、日本円で200万弱くらいの案件で、滞在費や旅行代はエージェントが負担してくれたから、めっちゃ稼げたよ」