ところが、である。橋田さんを知る関係者は、

「ピン子さんの話は何から何まで事実と違います。なぜこんな出まかせばかり言うのか。海への散骨自体、とんでもない」

と驚きを隠せない。

「コロナ禍でしたし、壽賀子さんには身内もいませんから、30人前後が集まってのこぢんまりした密葬でした。しかし、熱海のご自宅での葬儀は祭壇にきちんとお花を飾り、お坊さんにお経をあげてもらっています。
ピン子さんがお経をあげただなんてありえません。お棺にも飾りがあって、お顔が見られるように窓も開いていました。霊柩車も普通のバンだなんてとんでもなくて、豪華ではないけど普通の霊柩車で、そもそもピン子さん自身が、その霊柩車に乗ったのです」

ごく一般的な葬儀だったというのである。さらに、

「ほかの人は6、7台のタクシーに分乗して火葬場に向かいましたが、火葬している数時間、タクシーを待たせていたので、タクシー代だってそれなりにかかっています。また、火葬場では30人前後がお昼ご飯も食べている。35万円で済むわけがありません」