ある牛飼いの14年を記録した。梶岡秀吉さん(47)。
山あいの牧場で黒毛和牛など肉牛250頭を育てる。
「人は何かの命を奪いながら生きている」という梶岡さんが日々追求するのは、どうすれば「喜ばれる命のつなぎ方」ができるのか。
BSEや口蹄疫で牧場経営に悩まされながらも、手探りで理想を追い続ける。
「父親を助けたい」と獣医を目指す娘に去勢や屠畜を見せたり帝王切開で子牛を取り上げたり、命と向き合う日々を追った。