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漱石スクリプトに対抗して芥川スクリプト作ったンゴ

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1それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 04:01:33.99ID:8AKD9Dqs0
ゲエルは給仕を見送りながら、泣き笑いに近い表情をしましたから、ある時この男が考えていた憎悪の心を、いつの間にか冷ましてしまった。
「常談を言って聞かせるだけですから、真面目に宗教を考えたことはたしかです。
「それに良秀と申しますのは、沢山あるまい。」
僕はしばらくこの河童と自殺したトックの最後を憐れみましたから陀多はこれを妙に思いました。
133それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 05:19:21.84ID:BZdvqK9z0
悟空の戦いぶりが、その真剣な気魄にもかかわらず、どこか遊戯の趣を備えているのは、このためであろうか。
134それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 05:20:17.34ID:qD8DvzTm0
>>131
同じ力を持つことで戦争回避するやつやな
135それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 05:20:24.46ID:M/WeqnaLd
>>129
うるせぇゴミ
知的障害持ってそう
136それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 05:20:53.73ID:BZdvqK9z0
人はよく「死ぬ覚悟で」などというが、悟空という男はけっして死ぬ覚悟なんかしない。どんな危険に陥った場合でも、
彼はただ、今自分のしている仕事(妖怪を退治するなり、三蔵法師を救い出すなり)の成否を憂えるだけで、
自分の生命のことなどは、てんで考えの中に浮かんでこないのである。
137それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 05:22:21.29ID:BZdvqK9z0
太上老君の八卦炉中に焼殺されかかったときも、銀角大王の泰山圧頂の法に遭おうて、泰山・須弥山・峨眉山
の三山の下に圧し潰されそうになったときも、彼はけっして自己の生命のために悲鳴を上げはしなかった。
138それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 05:22:56.99ID:BZdvqK9z0
最も苦しんだのは、小雷音寺の黄眉老仏のために不思議な金鐃の下に閉じ込められたときである。
2022/06/27(月) 05:23:23.59ID:g/dbDPrz0
大怪獣バトルやめーや
140それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 05:24:26.80ID:4teOO8dD0
こういうのどうやって作っとるんや、、、
141それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 05:24:36.40ID:BZdvqK9z0
推せども突けども金鐃は破れず、身を大きく変化させて突破ろうとしても、悟空の身が大きくなれば
金鐃も伸びて大きくなり、身を縮めれば金鐃もまた縮まる始末で、どうにもしようがない。
身の毛を抜いて錐と変じ、これで穴を穿とうとしても、金鐃には傷一つつかない。
2022/06/27(月) 05:24:42.45ID:rid0qt5q0
謎技術
143それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 05:26:05.04ID:BZdvqK9z0
そのうちに、ものを蕩かして水と化するこの器の力で、悟空の臀部のほうがそろそろ柔らかくなりはじめたが、
それでも彼はただ妖怪に捕えられた師父の身の上ばかりを気遣っていたらしい。
悟空には自分の運命に対する無限の自信があるのだ(自分ではその自信を意識していないらしいが。)
144それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 05:29:27.96ID:BZdvqK9z0
やがて、天界から加勢に来た亢金竜がその鉄のごとき角をもって満身の力をこめ、外から金鐃を突通した。
角はみごとに内まで突通ったが、この金鐃はあたかも人の肉のごとくに角に纏いついて、少しの隙もない。
風の洩るほどの隙間でもあれば、悟空は身をけし粒と化して脱れ出るのだが、それもできない。
2022/06/27(月) 05:30:00.75ID:R1LVWOe20
単発IDじゃNGされちゃわない?
146それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 05:31:14.62ID:BZdvqK9z0
半ば臀部は溶けかかりながら、苦心惨憺の末、ついに耳の中から金箍棒を取出して鋼鑚に変え、
金竜の角の上に孔を穿ち、身を芥子粒に変じてその孔に潜み、金竜に角を引抜かせたのである。
147それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 05:31:46.31ID:tyslFU3PM
村上春樹スクリプトとか金原ひとみスクリプトとかも作れ
148それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 05:32:09.61ID:BZdvqK9z0
ようやく助かったのちは、柔らかくなった己の尻のことを忘れ、すぐさま師父の救い出しにかかるのだ。
149それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 05:35:01.25ID:ETNd1KD9M
文豪スクリプトシリーズは草
150それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 05:35:13.70ID:BZdvqK9z0
あとになっても、あのときは危なかったなどとけっして言ったことがない。「危ない」とか「もうだめだ」とか、
感じたことがないのだろう。この男は、自分の寿命とか生命とかについて考えたこともないに違いない。
151それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 05:35:31.65ID:BZdvqK9z0
彼の死ぬときは、ポクンと、自分でも知らずに死んでいるだろう。
その一瞬前までは溌剌と暴れ廻っているに違いない。
まったく、この男の事業は、壮大という感じはしても、けっして悲壮な感じはしないのである。
2022/06/27(月) 05:36:33.63ID:VQcY6u4Y0
ワイもAIノベリストにkakikomi.txt読み込ませてワイスクリプト作って遊んでるで
153それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 05:38:38.43ID:BZdvqK9z0
 猿さるは人真似をするというのに、これはまた、なんと人真似をしない猴だろう!
真似どころか、他人から押付けられた考えは、たといそれが何千年の昔から万人に認められ
ている考え方であっても、絶対に受付けないのだ。自分で充分に納得できないかぎりは。
因襲も世間的名声もこの男の前にはなんの権威もない。
154それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 05:39:47.07ID:BZdvqK9z0
 悟空の今一つの特色は、けっして過去を語らぬことである。というより、彼は、
過去ったことは一切忘れてしまうらしい。少なくとも個々の出来事は忘れてしまうのだ。
155それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 05:41:06.77ID:BZdvqK9z0
その代わり、一つ一つの経験の与えた教訓はその都度、彼の血液の中に吸収され、
ただちに彼の精神および肉体の一部と化してしまう。いまさら、個々の出来事を一つ一つ
記憶している必要はなくなるのである。
156それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 05:42:20.51ID:/rGVee5D0
小関直哉スクリプトも作れや
157それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 05:42:37.15ID:BZdvqK9z0
彼が戦略上の同じ誤りをけっして二度と繰返さないのを見ても、これは判る。
しかも彼はその教訓を、いつ、どんな苦い経験によって得たのかは、すっかり忘れ果てている。
無意識のうちに体験を完全に吸収する不思議な力をこの猴は有っているのだ。
158それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 05:43:56.58ID:BZdvqK9z0
 ただし、彼にもけっして忘れることのできぬ怖ろしい体験がたった一つあった。あるとき彼はそのときの恐ろしさを
俺に向かってしみじみと語ったことがある。それは、彼が始めて釈迦如来に知遇し奉ったときのことだ。
159それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 05:44:07.50ID:LWpMFM5f0
すまん杜子春も入れてくれへんか
160それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 05:45:22.52ID:BZdvqK9z0
 そのころ、悟空は自分の力の限界を知らなかった。彼が藕糸歩雲の履を穿き鎖子黄金の甲を着け、
東海竜王から奪った一万三千五百斤の如意金箍棒を揮って闘うところ、
天上にも天下にもこれに敵する者がないのである。
161それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 05:46:13.33ID:BZdvqK9z0
列仙の集まる蟠桃会を擾がし、その罰として閉じ込められた八卦炉をも打破って飛出すや、
天上界も狭しとばかり荒れ狂うた。
162それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 05:47:27.11ID:BZdvqK9z0
群がる天兵を打倒し薙ぎ倒し、三十六員の雷将を率いた討手の大将祐聖真君を相手に、
霊霄殿の前に戦うこと半日余り。
163それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 05:48:30.41ID:BZdvqK9z0
そのときちょうど、迦葉・阿難の二尊者を連れた釈迦牟尼如来がそこを通りかかり、
悟空の前に立ち塞がって闘いを停めたもうた。悟空が怫然として喰ってかかる。
164それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 05:51:53.51ID:BZdvqK9z0
如来が笑いながら言う。「たいそう威張っているようだが、いったい、お前はいかなる道を修しえたというのか?」
悟空曰く「東勝神州傲来国華果山に石卵より生まれたるこの俺の力を知らぬとは、さてさて愚かなやつ。
俺はすでに不老長生の法を修し畢り、雲に乗り風に御し一瞬に十万八千里を行く者だ。」
165それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 05:52:25.40ID:BZdvqK9z0
如来曰く、「大きなことを言うものではない。十万八千里はおろかわが掌に上って、さて、
その外へ飛出すことすらできまいに。」
166それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 05:54:18.54ID:BZdvqK9z0
「何を!」と腹を立てた悟空は、いきなり如来の掌の上に跳り上がった。
「俺は通力によって八十万里を飛行するのに、なんじの掌の外に飛出せまいとは何事だ!」
167それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 05:56:04.38ID:BZdvqK9z0
言いも終わらずきん斗雲に打乗ってたちまち二、三十万里も来たかと思われるころ、赤く大いなる五本の柱を見た。
渠かれはこの柱のもとに立寄り、真中の一本に、斉天大聖到此一遊と墨と書きしるした。
さてふたたび雲に乗って如来の掌に飛帰り、得々として言った。
168それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 05:57:20.01ID:BZdvqK9z0
「掌どころか、すでに三十万里の遠くに飛行して、柱にしるしを留めてきたぞ!」
「愚かな山猿よ!」と如来は笑った。「汝の通力がそもそも何事を成しうるというのか? 
汝は先刻からわが掌の内を往返したにすぎぬではないか。嘘と思わば、この指を見るがよい。」
169それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 05:58:36.81ID:BZdvqK9z0
悟空が異しんで、よくよく見れば、如来の右手の中指に、まだ墨痕も新しく、斉天大聖到此一遊
と己の筆跡で書き付けてある。
170それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 06:00:24.61ID:BZdvqK9z0
「これは?」と驚いて振仰ぐ如来の顔から、今までの微笑が消えた。急に厳粛に変わった
如来の目が悟空をキッと見据えたまま、たちまち天をも隠すかと思われるほどの大きさに拡がって、
悟空の上にのしかかってきた。
171それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 06:05:47.41ID:BZdvqK9z0
悟空は総身の血が凍るような怖ろしさを覚え、慌てて掌の外へ跳び出そうとしたとたんに、
如来が手を翻して彼を取抑え、そのまま五指を化して五行山とし、悟空をその山の下に押込め、
おん嘛に叭吽の六字を金書して山頂に貼りたもうた。
172それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 06:06:47.41ID:BZdvqK9z0
世界が根柢から覆り、今までの自分が自分でなくなったような昏迷に、悟空はなおしばらく顫えていた。
173それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 06:08:10.55ID:BZdvqK9z0
事実、世界は彼にとってそのとき以来一変したのである。爾後、餓うるときは鉄丸を喰らい、
渇するときは銅汁を飲んで、岩窟の中に封じられたまま、贖罪の期の充ちるのを待たねばならなかった。
174それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 06:08:58.48ID:BZdvqK9z0
悟空は、今までの極度の増上慢から、一転して極度の自信のなさに堕ちた。彼は気が弱くなり、
ときには苦しさのあまり、恥も外聞も構わずワアワアと大声で哭いた。
175それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 06:12:00.09ID:BZdvqK9z0
五百年経って、天竺への旅の途中にたまたま通りかかった三蔵法師が五行山頂の呪符を剥はがして
悟空を解き放ってくれたとき、彼はまたワアワアと哭いた。今度のは嬉し涙であった。悟空が三蔵に
随がってはるばる天竺までついて行こうというのも、ただこの嬉しさありがたさからである。
実に純粋で、かつ、最も強烈な感謝であった。
176それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 06:14:19.94ID:BZdvqK9z0
 さて、今にして思えば、釈迦牟尼によって取抑えられたときの恐怖が、それまでの悟空の・途方もなく
大きな(善悪以前の)存在に、一つの地上的制限を与えたもののようである。
177それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 06:14:44.90ID:BZdvqK9z0
しかもなお、この猿の形をした大きな存在が地上の生活に役立つものとなるためには、
五行山の重みの下に五百年間押し付けられ、小さく凝集する必要があったのである。
178それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 06:15:15.38ID:BZdvqK9z0
だが、凝固して小さくなった現在の悟空が、俺たちから見ると、
なんと、段違いにすばらしく大きくみごとであることか!
179それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 06:16:29.05ID:BZdvqK9z0
 三蔵法師は不思議な方である。実に弱い。驚くほど弱い。変化の術ももとより知らぬ。途で妖怪に
襲われれば、すぐに掴つかまってしまう。弱いというよりも、まるで自己防衛の本能がないのだ。
180それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 06:17:34.49ID:BZdvqK9z0
この意気地のない三蔵法師に、我々三人が斉しく惹かれているというのは、いったいどういうわけだろう?
(こんなことを考えるのは俺だけだ。悟空も八戒もただなんとなく師父を敬愛しているだけなのだから。)
181それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 06:18:07.04ID:BZdvqK9z0
私は思うに、我々は師父のあの弱さの中に見られるある悲劇的なものに惹かれるのではないか。
これこそ、我々・妖怪からの成上がり者には絶対にないところのものなのだから。
182それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 06:19:15.72ID:BZdvqK9z0
三蔵法師は、大きなものの中における自分の(あるいは人間の、あるいは生き物の)位置を
-その哀れさと貴さとをハッキリ悟っておられる。
183それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 06:19:32.98ID:Aocw/AKk0
なんの勝負だw
184それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 06:19:56.70ID:BZdvqK9z0
しかも、その悲劇性に堪えてなお、正しく美しいものを勇敢に求めていかれる。
確かにこれだ、我々になくて師に在るものは。
185それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 06:23:45.47ID:BZdvqK9z0
なるほど、我々は師よりも腕力がある。多少の変化の術も心得ている。しかし、いったん己の位置の
悲劇性を悟ったが最後、金輪際、正しく美しい生活を真面目に続けていくことができないに違いない。
あの弱い師父の中にある・この貴い強さには、まったく驚嘆のほかはない。内なる貴さが外の弱さに
包まれているところに、師父の魅力があるのだと、俺は考える。
186それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 06:24:09.91ID:BZdvqK9z0
もっとも、あの不埒な八戒の解釈によれば、俺たちの-少なくとも悟空の師父に対する敬愛の中には、
多分に男色的要素が含まれているというのだが。
187それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 06:24:47.19ID:BZdvqK9z0
 まったく、悟空のあの実行的な天才に比べて、三蔵法師は、なんと実務的には鈍物であることか!
だが、これは二人の生きることの目的が違うのだから問題にはならぬ。
188それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 06:25:41.93ID:BZdvqK9z0
外面的な困難にぶつかったとき、師父は、それを切抜ける途を外に求めずして、内に求める。
つまり自分の心をそれに耐えうるように構えるのである。
189それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 06:26:07.97ID:CSWbZjbk0
読める文章にしてくれや
知らず知らず勉強できたらええやん
190それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 06:26:54.55ID:BZdvqK9z0
いや、そのとき慌てて構えずとも、外的な事故によって内なるものが動揺を受けないように、平生から
構えができてしまっている。いつどこで窮死してもなお幸福でありうる心を、師はすでに作り上げておられる。
191それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 06:27:37.03ID:BZdvqK9z0
だから、外に途を求める必要がないのだ。我々から見ると危なくてしかたのない肉体上の無防禦も、
つまりは、師の精神にとって別にたいした影響はないのである。
192それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 06:28:46.63ID:BZdvqK9z0
悟空のほうは、見た眼にはすこぶる鮮やかだが、しかし彼の天才をもってしてもなお打開できない
ような事態が世には存在するかもしれぬ。しかし、師の場合にはその心配はない。師にとっては、
何も打開する必要がないのだから。
193それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 06:29:35.37ID:BZdvqK9z0
悟空には、嚇怒はあっても苦悩はない。歓喜はあっても憂愁はない。
彼が単純にこの生を肯定できるのになんの不思議もない。
194それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 06:30:33.47ID:BZdvqK9z0
三蔵法師の場合はどうか? あの病身と、禦ぐことを知らない弱さと、常に妖怪どもの迫害を受けている日々とをもってして、
なお師父は怡しげに生を肯われる。これはたいしたことではないか!
195それでも動く名無し
垢版 |
2022/06/27(月) 06:34:22.95ID:BZdvqK9z0
 おかしいことに、悟空は、師の自分より優っているこの点を理解していない。ただなんとなく
師父から離れられないのだと思っている。機嫌の悪いときには、自分が三蔵法師に随っているのは、
ただ緊箍咒(悟空の頭に箝められている金の輪で、悟空が三蔵法師の命に従わぬときにはこの輪が
肉に喰い入って彼の頭を緊め付け、堪えがたい痛みを起こすのだ。)のためだ、などと考えたりしている。
2022/06/27(月) 06:34:26.24ID:mXYJ+Zgk0
ワイ読める小説がロードス島戦記だけなんや
頼むでほんま
197それでも動く名無し
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2022/06/27(月) 06:36:31.46ID:BZdvqK9z0
そして「世話の焼ける先生だ。」などとブツブツ言いながら、妖怪に捕えられた師父を救い出しに行くのだ。
「あぶなくて見ちゃいられない。どうして先生はああなんだろうなあ!」と言うとき、悟空はそれを弱きものへの
憐愍だと自惚れているらしいが、実は、悟空の師に対する気持の中に、生き物のすべてがもつ・優者に対する
本能的な畏敬、美と貴さへの憧憬がたぶんに加わっていることを、彼はみずから知らぬのである。
198それでも動く名無し
垢版 |
2022/06/27(月) 06:37:59.97ID:BZdvqK9z0
 もっとおかしいのは、師父自身が、自分の悟空に対する優越をご存じないことだ。
妖怪の手から救い出されるたびごとに、師は涙を流して悟空に感謝される。
「お前が助けてくれなかったら、わしの生命はなかったろうに!」と。
だが、実際は、どんな妖怪に喰われようと、師の生命は死にはせぬのだ。
199それでも動く名無し
垢版 |
2022/06/27(月) 06:39:16.20ID:BZdvqK9z0
 二人とも自分たちの真の関係を知らずに、互いに敬愛し合って
(もちろん、ときにはちょっとしたいさかいはあるにしても)いるのは、おもしろい眺めである。
200それでも動く名無し
垢版 |
2022/06/27(月) 06:41:02.59ID:BZdvqK9z0
 およそ対蹠的なこの二人の間に、しかし、たった一つ共通点があることに、俺おれは気がついた。
それは、二人がその生き方において、ともに、所与を必然と考え、必然を完全と感じていることだ。
さらには、その必然を自由と看做していることだ。
201それでも動く名無し
垢版 |
2022/06/27(月) 06:42:11.78ID:BZdvqK9z0
金剛石と炭とは同じ物質からでき上がっているのだそうだが、その金剛石と炭よりももっと違い方の
はなはだしいこの二人の生き方が、ともにこうした現実の受取り方の上に立っているのはおもしろい。
そして、この「必然と自由の等置」こそ、彼らが天才であることの徴でなくてなんであろうか?
202それでも動く名無し
垢版 |
2022/06/27(月) 06:43:03.95ID:BZdvqK9z0
 悟空、八戒、俺おれと我々三人は、まったくおかしいくらいそれぞれに違っている。
日が暮れて宿がなく、路傍の廃寺に泊まることに相談が一決するときでも、三人はそれぞれ違った考えのもとに一致しているのである。
203それでも動く名無し
垢版 |
2022/06/27(月) 06:43:54.15ID:KgXe2CHwd
イッチこれ以上は危険やで
204それでも動く名無し
垢版 |
2022/06/27(月) 06:45:45.24ID:XYRQWjyJr
>>147
ドゥカァタァ?👷‍
205それでも動く名無し
垢版 |
2022/06/27(月) 06:45:46.54ID:XYRQWjyJr
>>93
ぴよ最近よく見るな
206それでも動く名無し
垢版 |
2022/06/27(月) 06:45:52.53ID:qU0W5MTJr
>>189
本日よりうるうる共和国はぷゆゆ王国女王の直轄領となりました🥺ご了承ください🥺
207それでも動く名無し
垢版 |
2022/06/27(月) 06:45:54.17ID:qU0W5MTJr
>>166
あっちょんぶりけ?😱
208それでも動く名無し
垢版 |
2022/06/27(月) 06:45:55.50ID:qU0W5MTJr
>>24
ピヨけ?🐣
209それでも動く名無し
垢版 |
2022/06/27(月) 06:46:02.71ID:5Pdp1Kcpr
>>43
レンゲ?🍜
210それでも動く名無し
垢版 |
2022/06/27(月) 06:46:07.70ID:EMGrx7PVr
>>192
あれがないとうるうるられへん🥺
211それでも動く名無し
垢版 |
2022/06/27(月) 06:46:08.97ID:EMGrx7PVr
>>83
ちょっとモカ聞いてるのか?😍
212それでも動く名無し
垢版 |
2022/06/27(月) 06:46:10.43ID:EMGrx7PVr
>>113
うるうるが震える🥺
213それでも動く名無し
垢版 |
2022/06/27(月) 06:46:12.74ID:BZdvqK9z0
悟空はかかる廃寺こそ究竟の妖怪退治の場所だとして、進んで選ぶのだ。八戒は、いまさらよそを
尋ねるのも億劫だし、早く家にはいって食事もしたいし、眠くもあるし、というのだし、俺の場合は、
「どうせこのへんは邪悪な妖精に満ちているのだろう。どこへ行ったって災難に遭うのだとすれば、
ここを災難の場所として選んでもいいではないか」と考えるのだ。生きものが三人寄れば、皆このように
違うものであろうか?生きものの生き方ほどおもしろいものはない。
214それでも動く名無し
垢版 |
2022/06/27(月) 06:46:17.20ID:gpRtsYk70
ちょっと面白い
215それでも動く名無し
垢版 |
2022/06/27(月) 06:46:17.69ID:jOTJp33pr
>>107
あっちょんぶりけ?😱
216それでも動く名無し
垢版 |
2022/06/27(月) 06:46:18.98ID:jOTJp33pr
>>159
🤟🥺🤟🥺🤟🥺とうふとうふブラザーズ
217それでも動く名無し
垢版 |
2022/06/27(月) 06:46:22.69ID:fG5QJ41kr
>>103
🥺くこけ喫茶👘🍵
218それでも動く名無し
垢版 |
2022/06/27(月) 06:46:23.99ID:fG5QJ41kr
>>133
してしまった。。🥺
219それでも動く名無し
垢版 |
2022/06/27(月) 06:46:25.42ID:fG5QJ41kr
>>145
👴とうふやお茶をおくれ
220それでも動く名無し
垢版 |
2022/06/27(月) 06:46:32.71ID:mSttFCktr
>>26
ぴよは処女かな?😍
221それでも動く名無し
垢版 |
2022/06/27(月) 06:46:42.50ID:3xeyeAc4r
>>188
るれろ?🤪
222それでも動く名無し
垢版 |
2022/06/27(月) 06:46:47.71ID:E0lNOqdJr
>>129
も市民権得てきたな
223それでも動く名無し
垢版 |
2022/06/27(月) 06:46:49.32ID:E0lNOqdJr
>>129
さむけ?😷
224それでも動く名無し
垢版 |
2022/06/27(月) 06:46:50.63ID:E0lNOqdJr
>>167
ぴよが震える🥺
225それでも動く名無し
垢版 |
2022/06/27(月) 06:46:57.80ID:DL56qK5yr
>>48
見つからないなぁ🥺
226それでも動く名無し
垢版 |
2022/06/27(月) 06:46:59.10ID:DL56qK5yr
>>181
バスケ?⛹‍
227それでも動く名無し
垢版 |
2022/06/27(月) 06:47:02.96ID:lN7oBCxur
>>146
ゆめゆめゆめゆめゆめゆめゆめゆめゆめゆめゆめゆめゆめゆめゆめゆめゆめゆめゆめゆめゆめゆめゆめゆめゆめゆめゆめゆめゆめゆめゆめゆめきたよ🥺
228それでも動く名無し
垢版 |
2022/06/27(月) 06:47:04.34ID:lN7oBCxur
>>184
9口径?🔫
229それでも動く名無し
垢版 |
2022/06/27(月) 06:47:05.65ID:lN7oBCxur
>>149
モカ見つからないなぁ🥺
230それでも動く名無し
垢版 |
2022/06/27(月) 06:47:12.83ID:/5Syq0X+r
>>11
本日よりみゅみょみぇ共和国はぷゆゆ王国女王の直轄領となりました🥺ご了承ください🥺
231それでも動く名無し
垢版 |
2022/06/27(月) 06:47:14.14ID:/5Syq0X+r
>>106
モカ共和国の主食のうんちたべる?🥺💩モグモグ
232それでも動く名無し
垢版 |
2022/06/27(月) 06:47:15.75ID:/5Syq0X+r
>>170
チー牛共和国あらため「ぷゆゆ王国領チー牛共和国」女王からディナーのお誘いが来ています🥺
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