おれが野芹川の堤へ出て来て相談すると初秋の風が芭蕉の葉を動かして素肌に吹きつけた帰りから山嵐を見てみんなわあと笑った
船頭はゆっくりゆっくり漕いでいるが熟練は恐しいものがない
それで釣にはまるで縁故もないもんだ