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巨人の新外国人、アダム・ウォーカー外野手(30)の評価が上昇している。交流戦でも結果を残し続け、ここまで打率・295、13本塁打、32打点。推定年俸3400万円と格安で、外野守備には難があるものの“大当たり”。デイリースポーツ・ウェブ評論家の内田順三氏が打撃フォームの連続写真を分析し、好調の要因を解説した。

いい外国人を獲ったね。今、日本に来ている外国人選手でナンバーワンじゃないか。年俸も安く、守備はメジャーでやれるようなレベルではない。球団の国際担当も守備力は分かったうえで、打撃、スピードを見て、育成することも含めて契約したんだろうね。

 打撃フォームには無駄がなく、結果が出ていることもうなずける。(1)の構えは肩幅より大きなスタンスで、バットは右肩の上のスムーズに出る位置で「さあ、打つぞ」という準備ができている。(2)(3)でステップしているが、ほぼノーステップに近い。下半身から始動できていて、頭の位置が動かず中心軸もしっかりしている。動きが小さく、いいテークバックの取り方だよね。

 さらに(4)(5)(6)にかけては右肘が柔らかく入り、バットをうまくテコのように使えている。これができているから、他の外国人のように力任せに振らなくてもミートすれば打球が飛んでいく。肘の柔らかさがあるから、内角もうまく打つよね。

 (5)(6)(7)では腰でリードしているから、バットの芯が自然と遅れて出てきて、バットの面が返らずにこねることもない。インパクトにかけて右手が上を向いている時間が長いから、アジャストできる確率も高くなる。(8)ではバットを振り抜けているけど、広角にもしっかり打てる。

 打撃フォームも理想的だが、打席の中でも工夫が見えるよね。第1、第2ストライクでは強く打つが、3ストライク目はコンタクトしようと変化している。打撃が待ちのスタイルではなく積極的かつ攻撃的な姿勢がある一方で、変わり身を見せることでストレートをイメージしながら変化球対応もできている。

 独立リーグでMVPを2回獲ってはいるけど、走ることも振ることも日本で成功したいという気持ちが見えて、好感が持てる選手。おそらく、向こうではコーチングをされた経験なんてほとんどないから、これから先まだまだ伸びる要素があるだろうね。


https://news.yahoo.co.jp/articles/a918e2a70c119226c9994cd3b1bc13c9e2173886

内田さん曰く打撃フォームが日本向きらしいで