山口県阿武町が誤給付した新型コロナウイルス対策の臨時特別給付金4630万円のうち、約3600万円をオンライン決済代行業者の口座に振り替えたとして、同県警は29日、電子計算機使用詐欺容疑で同町の無職、田口翔被告(24)=同罪で起訴=を再逮捕した。逮捕は3回目で、いずれも同容疑。立件された額は計約4300万円と、誤給付分の9割超となった。

 再逮捕容疑は、自分名義の銀行口座に町から入金された4630万円(463世帯分)が町のミスで誤給付されたと知りながら4月10~18日、27回にわたり自分のスマートフォンを操作してオンライン決済サービスを利用。決済代行業者の口座に計約3592万円を振り替え、財産上、不法の利益を得たとしている。調べに「オンラインカジノで使った」と容疑を認めている。

https://mainichi.jp/articles/20220629/k00/00m/040/224000c