だが、プライムデーの売り上げの伸びはこの数年鈍化しており、かつてのような勢いはなくなったと指摘されている。
米ウォール・ストリート・ジャーナルが引用した米調査会社ニューメレーターのデータによると、
21年のプライムデーにおける平均注文金額は54.15ドル(約7300円)で、19年の58.77ドル(約7900円)から減少した。
21年の商品1点当たり支出額は30.83ドル(約4160円)で、19年の33.88ドル(約4570円)から減少している。

このセールでは毎年、人工知能(AI)「Alexa(アレクサ)」の機能を搭載したスマートスピーカーや動画配信端末「Fire TV」などの自社製電子機器を大幅値引きしている。
だが、アマゾンがこのイベントに投じる費用はかつてのような規模ではなくなってきたとウォール・ストリート・ジャーナルは指摘する。
全体的な割引率を見ると、プライムデーは特段買い得とは言えない状況になっているという。

 ネット小売りサービスを提供する米コマースIQによると、電子機器を除き、多くの商品の割引率はプライムデー以外での割引率を上回っていない。

 例えば、プライムデーにおける電子機器以外の商品の割引率は30%前後。普段のアマゾン電子商取引(EC)サイトでの割引率とさほど変わらないという。