阪神タイガース・糸原健斗は辛いよ

矢野のお気に入り


ネット上では「なんで糸原を使うんだ?」「矢野(燿大監督)のお気に入り」「糸原の(狭い)守備範囲やと、3割打たんと意味ない」などといった阪神ファンの“ヤジ”が溢れている。

 野球選手の守備能力を評価する指標にUZRというデータがある。大まかにいうと「同じリーグの同じポジションの選手と比較して、どれだけ優れた守備を見せたか」を示す指標だ。

 2021年の糸原はリーグワーストの-12.5と断トツ。先週末の中日との3連戦では毎試合エラーを犯すなど、今年も守備は改善されているとは言えない。開幕当初よりも上がってきたとはいえ、未だに打率は.250台と平凡な数字だ。


「若手の小幡竜平(21)は守備範囲の広さと強肩には定評があるが、線も細く打力不足。他の内野手も『帯に短し襷に長し』が現状で、2塁と3塁を守れて、“そこそこ”打つ糸原を起用せざるを得ないのです。それでも、佐藤と大山の後を打つ大事な6番打者として『結局は糸原』というファンの声も多くなってきています」(前出・野球ライター)

 他チームのセカンドには球界を代表する選手がいて、自チームには立場を脅かす若手が台頭してこない。そこで試合に起用され、ミスを犯すと批判される。それでも批判をじっと耐え、今日もグラウンドに立ち続ける糸原の価値は、驚くほど高いものではないだろうか。

 数字には表れない、尊さが糸原にはあるのだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/94eca331607428d0f995fecf9cb8e0ec4f839d5b