ヤクルト・内川が3凡。戸田でチームのサヨナラ勝利を見守った。

 2年前にソフトバンクからFA移籍。求めたのは「負けの味」だった。在籍した10年間では4位が1度あっただけで、優勝は実に5度。「(試合中の)凡退の喜びが薄れてしまった…」。

 1勝、1敗の重みをより感じて野球がしたい。深く思い悩んだ末に、昨季のリーグ最下位チームへの移籍を決断した。それでも古巣への愛着は変わらない。1日の一軍戦。ヤクルトが今永の好投で横浜に敗北したと聞くと「お!ムラカミゥー!」と吉田大喜びした。

 「これからも大事な場面を見守りたい」。これから何度も繰り返すであろう凡退。その先に連敗が待っている、と内川は信じている。