敗戦となったが、鮮やかに新庄マジックが炸裂した場面があった。0-3で迎えた三回1点をかえしてなお2死一、三塁の場面。リードをとっていた一塁走者の石井がスタートするしぐさと共につまずいた。投手・山崎福からけん制で挟まれる間に、三塁走者の松本剛がするすると本塁に向かい、まんまと生還した。

 新庄ビッグボスは1日の試合前練習の一部を非公開とし、走塁における秘策を伝授していた。「これは選手が俳優になってもらわないといけない。演技派。ランナーで“この子、演技うまそうだな”って思ったらサインを出す」と話していたが、この日、“俳優”に選ばれたのは石井だった。

 わざとつまずく“演技派”プレーでけん制を誘い、松本剛の生還を導く頭脳プレーに、石井は「詳しくは言えません」とした上で「あんなにうまくいくとは思わなかったですけど、成功して良かったです。(けん制を)誘い出す感じはあるっす」と、振り返った。

 何があるかわからない新庄采配だが「驚きはもう全くないというか、準備もしているので。その中のひとつという感覚です」と、さらりと言ってのけた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d465268863ef616aba814547ef9c9177f047ecf1

https://youtu.be/OL9uCp3ZySU