公式にタイトルが発表されたときは、“マネージャー”と呼ばれるファンが、終わりや別れの予感にざわついたが、菅野も「私も最初はどういう意味なのかわからずにびっくりしました」と打ち明ける。

「いつも明るくて元気な曲を歌ってるさくらちゃんが、“冷たいなんて言わないでよ”と歌い出す曲になってて。陽というよりは陰の曲だったし、「もういいよ」というタイトルもバッドなのか、グッドの意味なのかもわからなかったんですね。でも、レコーディングのときに田村さんに聞いたら、この曲全体に『陰の要素はない』とおっしゃっていて。“お互い”や“あなた”も出てくるけど、さくらちゃん以外の人はいないらしいんですね。今までの価値観から前向きに旅立っていくさくらちゃんの葛藤や揺れ動く日々を描いた曲だったんです。過去に大きな病気を患っていて、生きるか死ぬかの瀬戸際を乗り越えてきた彼女は、ある種、普通に生きているだけでも奇跡だし、サニーピースが結成された時点で、アイドルとしては完結してた。アイドルとして過ごせるだけでうれしかった彼女が、壁にぶち当たって…。トップに登りつめていくためには、楽しいだけではやっていけないことに気づいて、成長していくっていう。楽しいだけでなく、もっと上を目指していくための前向きな旅立ちの曲になってますね」