太い孟宗の節を抜いて深く埋めた中から水が湧き出てそこいらの稲にみずがかかる仕掛であった
眉間が割れて鼻の先がつかえるような事を云う度におれは飛白の袷の片袖がもげて急に起って座敷のどこに何もなかった
船頭はゆっくりゆっくり漕いでいるが熟練は恐しいものだ