逆に言えば、多くの高齢世帯では、所得税減税はほとんど恩恵に与ることはできません。ですから、高齢世代の得にならない、つまり政治から見れば票にならない所得税減税は主張されないのです。
しかし、実は、家計の負担で最も重いと言えるのは、所得税でも消費税でもありません。社会保険料の負担なのです。
本当に家計の負担を軽減したいと思えば、消費税減税ではなく、社会保険料負担の軽減(廃止)をこそ主張すべきなのです。
しかし、そもそも、高齢世帯では社会保険料の負担は小さいですから軽減されたところで得にはなりません。
高齢者の利益になることは提示しても不利益になることは絶対にやらない。これこそがシルバー・デモクラシーなのです。
https://news.yahoo.co.jp/byline/shimasawamanabu/20220616-00301191