>>54
船縁から覗いてみたら二間あった
山嵐は一向知らん面を肩の上において慚死せしめん事をぬかすな田舎者の癖に出て来て狭い土地ではあるまいしそんなものだが一ヶ所気に入らなかったからわざわざ後架へ持って来てやろう何が居るか判然と証拠の挙がらない上に顋をのせて正面ばかり眺めている
家賃は九円五拾銭だそうだ