阪神の矢野燿大監督(53)は5日、阪神甲子園球場での全体練習前に、
選手、コーチ、スタッフら1軍に帯同する全メンバーを集め、グラウンドで緊急ミーティングを行った。
借金5の5位に低迷する苦境を打破すべく、6分間に及ぶ熱弁でナインを鼓舞。
2位巨人との3連戦を前に、首位ヤクルトとのゲーム差は「15.5」と開いたが、開幕前に掲げた優勝の目標を下方修正せず、
球宴までに借金を完済し、後半戦に優勝戦線に躍り出ると宣言した。

小雨が降る外野の芝で、猛虎が反撃の雄たけびを上げた。円陣の輪の中心に、右手にノックバットを持った和田監督が立った。

「残り12試合で9勝3敗、開き直って借金を全部返すつもりで頑張ろう。俺はオールスターまでに借金を返すと思っていく。
現状で目標の修正など一切考えていない。開幕前の目標を下げたりはしない。
大した補強もしていないけど、俺はこのチームで勝ちたい、このメンバーで勝負したい。みんなのことを信じているし絶対に盛り返せる」