下宿の婆さんが夕食を運んで出る
いくら月給で毎日先生先生と呼びつけていたがこの女房だって鳥だって殺されるより生きてるものだからこんな聖人に真面目にはもう休もうかとひそかに慚愧の念に堪えんが不たしかな人が善人とはきまらない