《聖書解釈の原則2》事実は事実として、比喩は比喩として

もう一つの大切な解釈の原則は、聖書中の比喩的な箇所を安易に具体的な物事に当てはめないことです。聖書には黙示文学あるいは黙示的表現が含まれています。ヨハネの黙示録はその典型です。そういう箇所は、例えば福音書で主イエスとその周辺でどんな出来事があったのか、あるいは旧約のイスラエルの歴史について書かれた記述などと同じように読むわけにはいきません。歴史書で伝えようとすることと、黙示表現で伝えようとすることは異なるからです。