なぜフライングの反応速度基準は「0.1秒」なのでしょうか。

これは、人間が音を聞いて体を動かすまで最低でも0.1秒はかかるという医学的根拠から成り立っています。

医学的には、人間が外的刺激を感知し、大脳が判断して、身体が反応するのに最低でも0.1秒はかかるといわれてきました。

しかし近年、研究により人間は同じ刺激を繰り返し受けていると、情報が大脳までいく前に小脳で反応して身体を動かす事が出来ると検証されました。

よって、反応時間は短縮できるということになります。



何度もスタートの練習を繰り返し、0.1秒以内に反応できる陸上選手の存在の可能性が浮上しています。

しかし、検証は統計に過ぎず、基準を変えるための理論的裏付けが必要なのですが、身体を動かすための信号は極めて微弱で、動きを伴った状態では計測出来ないそうです。

そのため、今でもフライングの基準は0.1秒になっています。