ウクライナのゼレンスキー大統領は17日夜のビデオ声明で、ベネディクトワ検事総長とバカノフ保安局(SBU)長官を解任したと明らかにした。検察と保安局の職員らがロシアに協力、ウクライナに敵対する活動をしていた。

ゼレンスキー氏は同日夜のビデオ声明で、ロシアの侵攻直後に解任したウクライナ南部クリミアの元保安局長を、捜査当局と保安局が拘束したと明らかにした。元保安局長と共にロシアの利益のため機密情報を提供し、ロシア当局に協力していた集団があった。

ゼレンスキー氏は、国家安全保障の基盤に対する一連の犯罪や、ロシア当局とウクライナ当局の職員間の関係が確認され、検察と保安局のトップに対する深い懸念を引き起こしたと解任理由を説明した。

事件に関連し、651件の刑事手続きが開始されている。検察と保安局の職員計60人以上がロシアの占領地にとどまり、ウクライナに敵対する活動をしていたという。