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それやそれ

「下半身のウエイトトレーニングをした後、ベンチに腰掛けていたそうです。雄介が妙に大きく呼吸しだし、周囲の人間が異常に気付いて。その時の彼は、目は開いていても意識がなく、身体は硬直しているような状態だったとか」(同)

 先の関係者の話。

「その場に居合わせたスタッフらは、すぐに救急措置を講じることができませんでした。トレーナーの一人が119番したのは、11時13分、異変から6分が経過していました」

 さらに、AEDを使用し、心臓マッサージを開始したのは非常事態が発生して8分が過ぎてからだった。

「木下投手は病院のICUで緊急オぺを受け、心臓に機械を入れています。約1週間後には、心臓自体は蘇生し始めたものの、低酸素脳症に陥り、脳死状態と診断されてしまいました。もっと早くAEDを使えていたら……」(同)