ちょっとだけテレビを離れて、映画の話。
(最後にはテレビの話に戻ります)
「強敵あらわる → 主人公が戦うが苦戦 → 味方が駆けつけて大勝利」
『ア○ンジャーズ』の前から、ヒーロー映画って、おおむねそんな。
スーパー戦隊でいえば、『ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー』(1978)からずっとそうです。
けど、夏映画はスーパー戦隊&仮面ライダーの2本立て。
おんなじお話が、2本並んでも仕方ない……

そういう、ヒーロー映画的なカタルシスは、劇場版リバ○スにお任せしましょう!
ドンブラ THE MOVIE のやるべきことはただひとつ。

「『リバ○ス』を観に来た人に、『ドンブラ』の洗礼を浴びせたい!」
脚本の井上大先生&田﨑監督は失笑。
「このシチュエーション自体を、映画にしたほうが面白いんじゃ?」
てなことで、「映画の映画」になったドンブラ THE MOVIE。

が。
THE MOVIE をきっかけに、
「創作とは?」
「盗作とは?」
「オリジナリティとは?」
みたいなテーマを、ドンブラザーズは、もう一度かかえこんでしまいました。

「もう一度」というのは、ドン1話が、鬼頭はるか先生の「盗作疑惑」からはじまりつつも、ドン10話『オニがみたにじ』で、ある種のみそぎをつけたはずではあったから。
焼けぼっくいに火がつきました。
というか、よく考えると、THE MOVIE にとどまらず、これってドンブラザーズほんらいのメインテーマ(のひとつ)なのでは?
ドン20話から、ゆるーく伏線を張って、満を持しての『じごくマンガみち』。
いったい、どんな地獄が訪れるやら!

(文責・白倉 伸一郎)