仲良しなんやね

「高津は同級生やしね。開幕戦であたる。こういうところで会っていくと、キャンプに近づいたなとか、シーズンが始まるなという一つにはなる。
気持ちは上がって、そういうモードに入ってきたなというのはある」

同い年で、入団年も同期の高津監督は特別な存在の一人だが、対抗心をメラメラとさせる十分な理由もある。

「現役時代から、けっこうしゃべってたからね。いい意味のライバル意識っていうか。高津のほうが実績とかは全然上だったし。
現役時代はやられることのほうが多かった。ありきたりやけど励みになるしね」

阪神の主戦捕手と、ヤクルトの守護神。
現役時代の対戦成績は矢野監督の証言通り通算27打数6安打の打率・222、3打点、6三振。本塁打を含めて長打は1本も打てなかった。
大学4年時(90年)も全日本大学選手権決勝で対戦。準決勝で完封していた高津の登板はなかったものの、東北福祉大は1―2で亜大に破れている。

監督としては“1年先輩”になるが「お互い、勝つためにやることなのでね。年上の人とやるのとは、なんかしら気持ちは違う」と特別視、ライバル視してしまうことを隠さなかった。