甘利氏は20日、自身のメールマガジンで、安倍派について「『当面』というより『当分』集団指導制をとらざるを得ない。誰一人、現状では全体を仕切るだけの力もカリスマ性もない」と述べた。そのうえで「今後、どう化けていくのかが注視される」と指摘した。

 これに対し、安倍派最高顧問の衛藤征士郎・元衆院副議長は21日の安倍派会合で「こんなに侮辱されたことはない。これを黙っていたら、清和会はそうだと思われる」と激しく反発。数人の派閥議員を指さしながら「うちには多士済々の総裁候補がいるだろう」と述べた。

 安倍派のベテラン議員は甘利氏が昨年の衆院選神奈川13区で落選し、比例代表で復活当選したことを指摘して「小選挙区で負けた人が外部からそんなことを言って、失礼な話だ」と憤った。
他にも「自分が清和会の領袖(りょうしゅう)になってやるという意味か」「自分こそカリスマ性がない。発言が軽いと思われ、失笑、ひんしゅくを買っている」などと批判する声が相次いでいる。

 自民党は8月5日に国会で実施予定の安倍氏に対する追悼演説について、甘利氏が行う調整に入っている。安倍氏の遺族の意向を踏まえた人選というが、与野党から再考を求める声も上がっている。

 安倍派からは「なぜ安倍さんが残した派閥をばかにする甘利氏に演説させるのか」「国民の気持ちは甘利氏ではない。岸田文雄首相か、安倍さんを支えてきた菅義偉前首相ではないか」「甘利氏がやんわりと断ればいい話だ」などの意見が出ている。【東久保逸夫】
https://mainichi.jp/articles/20220728/k00/00m/010/063000c


安倍派が怒り狂ってるからしゃーない