自民党安倍政権と統一教会。2016参院選、教団2世信者を使った策動
2019.02.05 鈴木エイト

そして迎えた2016年の参院選。3年前と同じく統一教会の組織票によって無名の候補者が国会議員となった。

選挙前、同教団の信者に以下の連絡が回った。
「比例は自民の宮島よしふみさんに入れてください。食口ではありませんが、ちゃんと御言葉を聞いているお方です」  清和会準会員で社団法人日本臨床衛生検査技師会会長の肩書きを持つ宮島喜文への投票を指示するものだ。
食口(シック)」とは「信者」を示す教団用語であり、「御言葉(みことば)」とは教祖・文鮮明が語った言葉と教義「統一原理」の総称だ。

内部の情報筋から判明した宮島への統一教会組織票は約6万~7万票。その票数を差し引くと実質、宮島の得票は6~7万票程度とみられ、当選ラインには程遠かった。

2013年の参院選では同じく「当選は厳しい」とされていた安倍晋三肝いりの候補・北村経夫のために統一教会は、安倍首相の依頼で組織票約8万票を投じている。
二度の参院選から、恩恵を受ける候補者の条件が明らかとなった。

統一教会の組織票を投入する候補者の選定は、まず「官邸に近い人物」そして「当落予想では当選ラインに届かないが、統一教会の組織票6~8万票の上積みで当選ラインに届く人物」この2つのファクターを満たす人物が直近2回の参院選で不可解な当選を果たしている。