大谷自身も個人で金が入ってきてチームにも馬鹿みたいに金が入る
エンゼルスが放出する理由ある?


 依然として、二刀流のトレード話が絶えない中、地元紙ロサンゼルス・タイムズは22日、球団ビジネスに欠かせない存在だけに放出はあり得ないとの見方を示した。記事ではエ軍のマーケティングに詳しい関係者の話として「球団は年間約1000万ドル(約13億7000万円)にのぼる大谷関連の収入を手放すことに消極的だ」という。

 エ軍にとって大谷は確かに金のなる木ではある。2018年に入団して以降は日系企業によるスポンサーが増加。今季から航空関連企業とゲームメーカーの2社が新たに加わり、エンゼルスタジアムに看板を出している日系企業だけでも10社近くにのぼる。

 来季はさらに収入が増えるのは必至だ。MLBは、これまで禁止してきたスポンサー企業のロゴなどを各球団のユニホームに掲載するのを認めたからだ。

 ユニホームの広告は、各球団の収入増を図るため、今年3月に合意した新労使協定に盛り込まれ、今季はダルビッシュ有(35)のパドレスが試験的に実施した。複数の米メディアによれば、この広告収入は全て球団の懐に入るという。

 パドレスの広告料金は明らかにされていないが、2017-18年シーズンから導入した米プロバスケットボールNBAのユニホーム広告の収入はハンパじゃない。チームによって差はあるものの、全米屈指の人気球団で、「キング」の異名を持つレブロン・ジェームズ(37)が所属するロサンゼルス・レイカーズは昨年9月、韓国の食品メーカーと5年1億ドル(約137億円)で契約。年間約27億4000万円の利益を得ている。

 MLBのレギュラーシーズン(162試合)はNBA(82試合)の倍近い試合数をこなす。MLBはほぼ毎日のように試合が組まれているうえに、大谷は二刀流をこなしながら、故障知らずでほとんど休みなくプレーしている。二刀流の注目度の高さも手伝って、エンゼルスのユニホームに広告を出す企業は十分な宣伝効果が見込める。企業によってはレイカーズ並みの金額を提示するケースもあるだろう。