>>132
 ところが。いざ種付けを開始する段になって、現場のスタッフたちは予想だにしなかった事態に直面する。
ウォーエンブレムは「種付け」という行為に興味を示さない馬だったのだ。
「発情期の牝馬を最初にあてたとき、鼻息を荒げるなどの性的な興奮がまったく見られませんでした。
ただ、初めての種付けに臨む種牡馬の中にはときどき、そういう馬もいることは事実で、
そうした場合、ほとんどの馬は2~3日もかければうまくいくようになるんです。
しかしこの馬は2日経ち、3日経っても反応が変わりませんでした。それで“ちょっと普通じゃないぞ”と」

(略)

 しかしウォーエンブレムは“普通の”馬ではなかった。
翌日あてがわれた牝馬に彼はまったく関心を示さず、スタッフは深い落胆を味わう羽目になる。
結局、初年度に種付けできた馬は僅か7頭。
商業ベースによる種付けは断念せざるを得ず、シンジケートは解散に追い込まれた。
https://web.archive.org/web/20160716055129/https://jra.jp/topics/column/chousa/07.html

含めて引用した方が良かったんか