克駿 競馬学校時代にレースを見ていたときに、あるジョッキーがすごくインへの意識が強い競馬をしていたんです。学校生だったので、当然競馬に乗ったことはなかったんですが、デビューしたら僕もこういうスタイルで乗りたいなぁと思って。その難しさも何もわからず、内から抜けてきたらインパクトがあるなぁ、カッコいいなぁと思ったんですよね。

──その“あるジョッキー”とは?

克駿 菱田先輩です。あとは、岩田(康誠)さんの影響も大きいですね。今年のレースでいえば……

佑介 阪急杯やろ?

克駿 そうです。逃げる佑介さん(モントライゼ12着)の内から、岩田さん(ダイアトニック1着)と僕(トゥラヴェスーラ2着)が抜けていったレースで。

佑介 一人目(岩田騎手)は「ウギャーーー!」みたいな叫び声を上げながら抜けてきて、二人目(克駿騎手)は「スイマセーン!」て叫びながら抜けていった(笑)。

克駿 そうでした(笑)。僕は1枠1番だったのでずっとインを狙っていたんですけど、岩田さん(6枠10番)がまさかあそこを狙うとは思っていなくて。僕が「開くだろう」と読んで狙っていたところに先に入られてしまって。そのぶんの2着でしたね。

怖すぎやろ猿