「搬送の遅れです。実は雄介が倒れてから、周囲が救急車を要請するまでに、6分もかかっていたことが分かったのです。それを主治医の先生に伝えると『搬送が早ければ助かった』と言われました」(同前)

 だが日本救急救命士協会会長の鈴木哲司氏は、こう断言する。

「日本の救急蘇生法では、呼吸はしているが“普段通りの呼吸”ではない、もしくは判断に迷う場合には心停止として考えて対応するという指針が示されています。勿論、医療従事者ではない人に判断は難しい。だからこそ、異変があった11時7分の時点で救急車を呼ぶべきでした」

 中日側はどう答えるのか。加藤宏幸球団代表を携帯で直撃した。

――木下選手が倒れた直後の対応について。

「はっきり申し上げますけど、問題があったというふうにはとらえていません」

https://news.yahoo.co.jp/articles/91090759a470f953db8e2bc2ee07617390226a33?page=2