サル痘ウイルスに感染しても、すぐには発症はせず、1~2週間の潜伏期間があるとされます。

 その後「頭痛」「発熱」「リンパ節、関節の痛み」「筋肉痛」などが出た後、平べったい「発疹」が、典型的にはまず「顔面」に出ます。

 そして「水疱」つまり水ぶくれとなり、それが「膿胞」つまり膿を含んだオデキとなってしまう。標準的には、この病気は「顔にあと」が残ります。

 これらが、いずれかの時期に皮が破れてカサブタができ、完全に乾燥して痂皮が取れると、一通りその患部は治癒しますが、あとには「クレーター」状の「あばた」つまり「痘痕」が残るわけです。

 こうした「発疹→水疱→膿胞→かさぶた→クレーター上の瘢痕」は、顔に始まって体幹部に広がり、全身に病気の「あと」が残る可能性があります。

 本質的には「治療法」が確立されていないので、対症療法で収まるのを待つ。つまり、私たち自身の「免疫」の力に頼って治すしかないというのが、サル痘の厄介なところなので、WHOも「緊急事態宣言」を発したわけです。

 しかし、今回の「2022年サル痘爆発」は、やや特異な形でその存在が明らかになりました。

「発熱→あばた」の順ではなく、まず特定の患部、端的には「肛門の周囲に激痛」を感じた、一定の性指向を持ち、既往歴のある患者が医療機関に飛び込み、そこでチェックしたところサル痘であると判明した。

 そこで調べてみると・・・という経緯で初期の確認がなされています。
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/71227?page=3

まずケツの痛みらしい