1試合7本塁打の歴史的アーチショーも届かなかった。試合終了から10分後。エンゼルスのクラブハウスは、負けゲームにも関わらず、なぜか勝利の際に流れるノリノリの音楽が流れていた。奇妙な空間。その中で、悲運のヒーロー・大谷翔平投手は、せっせとシアトル遠征へ向けた準備をしていた。
 10日前に自打球が直撃した右太もも内側は、直径20センチほどの円形で黒ずんでいた。見るからにして痛々しいが、そんな手負いの二刀流が今季5度目のマルチ本塁打の大暴れ。でも、試合は1点差負け。

大谷、お前浮いてるよ