8年前に京都住んでた時に、大学からの帰り道が短くなるコースを見つけたんよ。そのコースが神社を横切ってショートカットする道だったんだけど、どうせだったらちょっとお参りして通らせて貰おう思って、帰りは1人だったからそこ通って家に帰ってたんよ。

それから暫くは明るい内に帰れてたんだけど、バイトの〆が遅くなって午前9時くらいに帰ることになったんよ。
そんでいつも通り神社通らせて貰ったら、漫画とかで見るような白い三角布を頭に付けた女の人が丑の刻参りしてたんよ。3時でもないのに何してんだろ、やばいもん見たな~と思って知らないふりして通ったんだけど、そしたら後ろからすごい勢いで追いかけて来たの。

こっちも怖いからめちゃくちゃ走って近くの駅に逃げた。
そしたら何か叫んで追いかけてくる訳。当然駅員に取り押さえられてそのあと女の人はどうなったかは知らないんだけど、駅員から
「見てたのか！！！！」
って女の人叫んでたけど何かあったの？って聞かれたんだけど丑の刻参りのこと話すと、神社使ったショートカットのこともバレちゃうなと思った後ろめたさから
「なんなのかよくわからないですし、何も見てないですよ」
って答えて家に帰ったんよ。んで丑の刻参りのこと調べて見たら、あれってやってる最中に人に見られちゃいけない物なんだね。見られたらその人を殺さないといけない、って書いてあってゾッとした。
あの人殺意持って追いかけてきてたんだ、と思って。
それと駅員さんに一言でも、見た、って言わなくて良かったと思う。
駅員さんからその女に、自分が丑の刻参り見ちゃったこと知られる可能性も無くはないから。
それ以降はちゃんとしたルートで帰るようになったし、大学卒業まではなんにも無かったから一安心でした。