9日午後、曽於市の小学校の校庭で、樹齢160年を超えるイチョウの大木の枝が折れて落下し、近くにいた校長が下敷きになって死亡しました。

9日午後3時50分ごろ、曽於市末吉町南之郷にある高岡小学校の校庭で、草刈りをしていた値安子校長が(57)イチョウの枝の下敷きになりました。

警察によりますと、値校長は、樹齢160年を超えるイチョウの大木の下で作業をしていて、およそ10メートルの高さから落ちてきた、
長さおよそ8メートル、直径およそ30センチメートルの枝が直撃したとみられるということです。

大きな音がしたことから、校庭にいた教員が事故に気付き、病院に運ばれて手当てを受けましたが、およそ2時間後に死亡が確認されました。

落下した枝は、自然に折れたとみられるということで、警察が当時の詳しい状況を調べています。

曽於市教育委員会によりますと、このイチョウは「大イチョウ」と呼ばれて親しまれ、
見ごろの秋になると、夜にライトアップしたり、木を囲んで集会をしたりするなど地域のシンボルとなっていました。

9日は、伐採やせん定の予定はなかったということです。

また、高岡小学校には児童6人が在籍していますが、9日は夏休みのため、児童はいなかったということです。

曽於市教育委員会は「このような事故が起き、大変遺憾に思います。児童につきましては、学校にスクールカウンセラーを派遣するなど心のケアをしていきたい」とコメントしています。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20220809/5050019881.html