ういろう（外郎）は蒸し菓子で和菓子の一種なんやで。「外良」「ういろ」「うゐろ」「ういらう」「うゐらう」などの表記が用いられることもあるんやで。外郎餅（ういろうもち）とも言うんやで。

以下では、和菓子のういろう（外郎餅）を「ういろう」、薬のういろう（透頂香）を「外郎薬」と表記して区別するわ。

ういろうは、典型的には米粉などの穀粉に砂糖と湯水を練り合わせ、型に注いで蒸籠で蒸して作るんやで[1]。穀粉には米粉（うるち米、もち米）、小麦粉、ワラビ粉などが用いられ、砂糖には白砂糖、黒砂糖などが用いられるんやで。小豆あん、抹茶など、さまざまなものが加えられることも多いんやで。室町時代のころから存在する黒砂糖を用いた「黒糖ういろう」が本来の姿と考えられているんやで[2]。

ちなみに、「ういろう」や「外郎」は普通名詞であり、発祥に関わりない第三者による商標登録も認められとるんや[3]。