声の主は、井上一樹ヘッドコーチ(51)だ。


やや不安アリとされているのが一塁守備。実際に7月29日のヤクルト戦ではまずい守備で投手陣の足を引っ張った場面もあったが、その部分にも今後〝進化〟が見込めるという。

 それはR砲がチーム合流後、長期遠征に出るまで、試合前練習の時間なども含め常に真夏の炎天下の甲子園で汗を流し、この時期とくに負担のかかる屋外での調整を行ってきた部分にある。

 8月も最初のカードの巨人戦こそ、試合は空調の効いた東京ドームも、その後は再び炎天下の広島→横浜と厳しい暑さのなかで全試合で先発出場中。

「たとえとして、この暑いなか『甲子園は日本の野球人の聖地だ!』と言って、よりキビキビとしたプレーを求めたところで外国人選手の彼にはおそらく分からない(笑い)。
でも、屋根がついたクーラー効いたなかでやることで『楽だな~』って思ってくれることはある。空調が効いたドームが多くなり、おそらく自然と動きがよくなるというか、自分でも体のキレを感じながら動けるはず」(井上ヘッド)と、今後はフットワークが軽やかになるという見立てだ。