ヤンキースは対照的な巧打者のアンドリュー・ベニンテンディを獲得。居場所が
なくなったジョーイ・ギャロはトレード期限の2日に、若手投手との交換でドジャースへ
放出されたのだった。移籍後のギャロも4試合の10打席で打率.200、長打ゼロ本とまだ
結果は出ていない。しかし面白いことに、ギャロのトレード後、両軍の勝敗が驚く結果に
なっているのだ。

2日からヤンキースは本拠地でシアトル・マリナーズと2試合を戦ったが、僅差のゲーム
を落とすと、今度は敵地でセントルイス・カーディナルスと3連戦を行うも、ここでもまさか
の3連敗。過去15年でヤンキースがナ・リーグ球団に3戦スイープ負けを喫するのは初
とのことだった。

 一方、今季も圧倒的強さを見せるドジャースは、ギャロが加入した2日から同地区の
サンフランシスコ・ジャイアンツ、プレーオフ圏内にいてソトらを大型補強した
サンディエゴ・パドレスと対戦。しかし、彼らをまったく寄せ付けずに6戦全勝。
その前から続く連勝を8に伸ばしている。

 ギャロ放出後にヤンキースが0勝5敗、ドジャースが6勝0敗という結果に、スポーツ
メディア『TSN EDGE』が「ジョーイ・ギャロがディファレンス・メーカーだった(笑)」と報じる
など、現地では“ギャロの呪い”としてにわかに注目を集める珍事になっている。
少なくともドジャースの勝利にギャロはほとんど貢献はしていないけれども、
“幸運の置物”として存在感を発揮しているようだ。