日本シリーズが行われていたヤフードーム(福岡市中央区)の運営会社に爆破予告メールを送りつけたとして、威力業務妨害罪に問われた東京都大田区、作業員小島正男被告(45)の初公判が16日、福岡地裁であった。
小島被告は「自分の好きな埼玉西武ライオンズが、クライマックスシリーズでソフトバンクに負けたのが悔しくてメールを送った」と起訴事実を認めた。

即日結審し、吉崎佳弥裁判官は「安易で無節操な犯行だが、反省の気持ちを示している」とし、小島被告に懲役1年、執行猶予3年(求刑・懲役1年)の有罪判決を言い渡した。
判決などによると、小島被告は11月11日、自宅で携帯電話を使って同社が管理するインターネットのホームページにアクセスし、
「明日、明後日に爆弾を仕掛けて吹っ飛ばすぞ」などと書いた文章をメールで送り、同社に警備強化などをさせて業務を妨害した。12日はヤフードームで日本シリーズが行われていた。
吉崎裁判官は被告人質問で、「観戦する側が熱くなり過ぎては駄目だ。こんなことで人生を左右してはいけない」と被告に呼び掛けた。