須江監督は実績だけではなく、仙台育英の環境なら伸びる可能性がある投手を望んでいる。目に見える球速や体格ではなく、仙台育英の環境下でトレーニングや実戦経験を積んでいけば、大きく伸びる可能性を持った投手を望んでいる。入学当初は120キロ台でも、140キロ台に達する投手も多く生まれてきた。

 今年も、左腕・斎藤 蓉投手(3年)は入学当初、125キロだったが、今では145キロを計測するまでになっている。斎藤に限らず、仙台育英は入学してから球速を伸ばす投手が多く、3年間で20キロ以上球速アップした投手は2人、15キロ以上は4人、10キロ以上は5人。4月に入学したばかりの1年生ですら、3か月で10キロ以上球速を伸ばしたのが2人いる。結果、140キロ以上投げる投手が14人になっており、スケールが大きい投手陣を形成できている。
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