海星 宮原

プロ注目の最速146キロ右腕、宮原明弥だ。夏の前哨戦となるNHK杯は準決勝で諫早農を9回まで無失点に抑え、サヨナラ勝ちを呼び込んだ。決勝では長崎商を破って優勝。球威のある真っすぐに加え、130キロ台前半のカットボール、縦に落ちるスライダー、100キロ台のスローカーブが武器。複数のプロ球団も関心を寄せているという。

気迫を前面に出して投げるタイプだが、ピンチで熱くなり制球が甘くなるのが課題だ。県北部の離島、対馬市で3人兄弟の末っ子として約3000グラムで誕生。生後1歳8カ月に心臓病で大手術を受け、完治したのは中学入学後だった。「全国の舞台で注目されてプロに行きたい」。自身と家族の夢を乗せて県大会を勝ち抜き、聖地で剛腕を披露する日を待っている。