ヤクルト・村上の願い 母校・九州学院の弟・慶太を「一高校球児として見てほしい」
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 「必ず“村上の弟”って言われて凄く大変だと思う。一高校球児として、一人の選手として見ていただけたらうれしい」

 兄の切なる願いだ。甲子園行きを勝ち取ったのは、現役の後輩たち。自分は直接関係ない。“ヤクルト村上宗隆の弟”ではなく“九州学院の村上慶太”として見てほしい、という思いがある。

 高校通算52本塁打を放ち「肥後のベーブ・ルース」と言われた自身も一選手として聖地でのプレーを夢見て、3年間懸命に汗を流した。1年生4番で出場した15年夏は4打数無安打に終わり初戦敗退。かけがえのない経験となった。

 それ以来の母校の甲子園出場。「凄く感動しましたし、僕もまだまだ頑張りたいと思った。自分たちでつかみとった甲子園なので、思い切って悔いのないようにプレーしてほしい。甲子園という舞台を楽しんでもらえたら」と村上。自身の背番号「55」が右袖にプリントされたTシャツを部員の人数分の約90枚と金属バット10本を贈った。かつての自分のように、はつらつとするプレーする後輩の姿が、何よりの励みになる。