プロ野球の東北楽天ゴールデンイーグルスのパ・リーグ優勝から一夜明けた27日、本拠地・仙台では百貨店などが一斉に優勝セールを始めた。各社は星野仙一監督の背番号77にちなんだ割安品などを投入。東日本大震災から約2年半、地元では経済活性化の起爆剤にとの期待が膨らむ。
仙台三越は27日、くす玉を割って5日間のセールを開始。百貨店の藤崎(仙台市)は宝飾・時計売り場で770万円の「純金製王鷲(ワシ)」の販売を始めた。酒類専門店チェーンのやまやは77円のソフトドリンクや770円の焼酎を店頭に並べた。
宮城県は27日午前、県庁玄関に「おめでとう 楽天イーグルス」と書いたパネルを設置。球団やプロ野球新記録となる開幕22連勝を達成した田中将大投手への表彰を検討するという。
仙台商工会議所などはリーグ制覇を祝う優勝パレード実施を決定。プロ野球の全日程が終了する11月に仙台中心部を通る案を練る。仙台市の奥山恵美子市長は27日午前、「被災者の気持ちを前に向けてくれる原動力だ」と喜びの表情を見せた。