松本剛は7月19日のオリックス戦(京セラドーム大阪)で自打球を左膝に当て、途中交代。翌20日に左膝蓋(しつがい)骨下極骨折と診断され、ゲーム復帰まで約4週間かかる見通しとされていたが、ようやく2軍戦で実戦の舞台に戻れるようになった。

 ビッグボスは「1軍、2軍を行ったり来たりしていた選手が今年は開幕からずっとレギュラーを取って(打率)3割5分を残してね。このままちょっと調子が悪くなっても首位打者に…。これは来年狙えばいいとか、そういう話じゃないんですよ。今年なんですよ! だから早めに、骨がくっついた時点で4打数4三振でもいいから打席に立てというぐらいの気持ちで。それで結果を求めず、規定打席を立たせてあげたいという気持ちがものすごくあります」と首位打者獲得を熱望した。

 その上で、「骨をくっつけて戻ってきなさいということはね(本人に伝えた)。まあまあ、本人が一番悔しいだろうし。あとは体のバランスとメンタルで。3割7分5厘くらい打てる可能性もあるかもしれない」と続け、初のタイトルを奪取させるために最大限の後押しをする構え。14日の2軍戦で左膝の状態が問題ないと判断されれば、ホームで行われる16日の楽天戦(札幌ドーム)から早速1軍に昇格させる方針だ。