猛暑がつづくお盆。
コロナもコロナってますし、くれぐれも体調にお気をつけください。
この炎天下、ロケだのアクションだのやってる連中が言うな! って感じですが……
ここのところ、傑作つづきのドンブラザーズ。
自分自身、スタッフのはしくれのはずですが、自画自賛の気分はまったくありません。「ほえー!」と、素直に圧倒されてます。

さらに次回も、傑作ラッシュがつづきます。
試写を観た脚本の井上大先生が、思わず洩らした言葉、
「すららしい! いや、素晴らしい!」
そのセリフ、たしか某『超光戦士シャンゼ○オン』(1996)にありましたね。
数十年ぶりに聞いたような。
ただ。
私個人の発注は、「傑作を書いてください」ではありませんでした。
むしろ「手を抜いてください」的な。
スーパー戦隊シリーズのセオリーのひとつ。
「夏休み期間中は、モラトリアムをキープ」
夏休み、視聴率的には、どうしても苦戦します。放送日程がみだれる地域もあります(甲子園中継などのアオリ)。
ドカンと視聴者が減るということ。
その間にお話を進めるのは禁物。夏休み明けに、せっかく戻ってきた視聴者が、置いてけぼりを食らってしまいます。
かつ、劇場版も絶賛公開中につき、テレビと映画との整合性が崩れちゃダメ。すくなくともキャラの関係性を変えちゃダメ。映画をいつ観ても楽しめるように。

「8月中は、『楽に書けるネタ』でお願いします。本気出すのは9月から。某『仮面ライ○ーギーツ』のスタートに合わせて、再始動しましょう!」
いつしか、大先生以外の人には、誰にも書けない番組になりはててしまったドンブラザーズ。
秘書でもマネージャーでもないので、体調管理まではできずとも、オンリーワン脚本家のコンディションは考えたいのです。
大先生、答えていわく──
「9月から話を動かすんだな。わかった。話が動く前にしかやれないネタが、いっぱいあるんだよ。それを書けるのは、今のうちってことだな!」
むしろ大先生の本気に、火をつけてしまったようです……
メイン監督の田﨑監督が、8月9日(火)のイベント(ご参加いただいた方々、ありがとうございました!)で「目の離せない展開」とおっしゃったとおり、ゆくゆく、怒濤のストーリーが待っています。
嵐の前の静けさ──と行きたかったのですが、それどころか、夏休みも全力疾走するドンブラザーズなのでした。
トラドラゴンジン話は、また次回。
こっちはこっちで、ロボに魂を賭けた、熱い男女のお話!(かな?)
(文責・白倉 伸一郎)