仲間のために勝ちたかった。6月、3年生の瀬戸勝登さんが急逝。ムードメーカーだった瀬戸さんとの突然の別れに、チームは大きく動揺した。倉野光生監督(63)は「野球ができなくなるような状況だった」と話すが、夏は「勝登と共に」戦うと決めた。

試合後、倉野監督は「あらゆるものがゲームを動かす、不思議な力を感じる」と興奮冷めやらぬ様子。選手の瀬戸さんを感じさせる行動には「気持ちが体を動かし、きずなの尊さを感じている」と目を細めた。41年ぶりの夏2勝。次も「全員野球」で立ち向かう。

名電は他のチームと背負ってるものが違うから強いんやぞ