中日の松永幸男スカウト部長と音重鎮チーフスカウトが13日、今秋ドラフト候補となる選手について総括した。

 打者で注目の存在は高松商・浅野だ。初戦では右へ左へ強烈な2打席連続本塁打を放ち、音チーフスカウトは「逆方向に一発が打てるだけではなく脚も肩もある。
少なくとも2位以上では消えるでしょう」と高く評価。

190センチ、92キロの体格を誇る鳴門の前田についても「体が大きくてスケール感がある」と素材の良さにうなる。今大会は捕手に注目の選手が集まった。

大阪桐蔭の松尾を「いいものを出しているし、センスがある」と上位候補に挙げ、
市船橋の大型捕手・片野は「打撃もスローイングも伸びた」と成長具合をチェック。
聖光学院・山浅の名前も挙げた。

投手では近江の最速149キロ右腕・山田の活躍が目立ち、松永スカウト部長は「気持ちが強い。打者に向かっていく姿勢がいい」とあらためて投手として評価し、
大阪桐蔭の188センチの高身長右腕・川原を「真っすぐに角度があり、素材的に面白い」と再確認した。
今大会では日本文理の最速150キロ右腕・田中、京都国際の左腕・森下と大会屈指との呼び声高かった投手が初戦で敗退。
それでも「2人とも結果を出している。持っているものは素晴らしい」と高評価は変わらないようだ。