一平「思い出すのは、翔平が今季7勝目を挙げた6月29日のホワイトソックス戦後の出来事です。チームは試合後に飛行機で移動する予定でしたが、急きょパイロットの不都合が発生し、30日に移動して、夕方過ぎにヒューストンに入ることになってしまいました。

 30日は試合のない休養日。本来は1日寝て過ごすことが可能でしたが、移動日となってしまうのです。それだと休んだ気がしませんよね。

 すると、その状況を見かねたトラウト選手が、自身のプライベートジェットで移動することを決め、翔平を誘ってくれたのです。ありがたく乗せてもらい、30日の朝方にヒューストンに着いたのですが、登板後にそのまま移動したことで、ゆっくり休むことができました。シーズン全体を通しても、かなり大きかったと思います。翔平は「体のことを考えてくれて優しいね」と感謝していました。

 翔平の他にも、キヨシさん(スズキ)、スタッシ、テペラ、ループ、サンディ(サンドバル)など7、8人は乗っていました。飛行中は席の間の通路を使って、ゴルフのパッティング大会のようなことをして、かなり盛り上がりましたね。凄く楽しくて、みんなと絆を深めることもできたフライトでした。」