【君島圭介のスポーツと人間】甲子園で聖光学院の快進撃が続いている。強い。上手い。たくましい。日大三、横浜、敦賀気比ら全国制覇経験校にも臆することなく、素晴らしい野球でファンを魅了している。福島を郷土とする一人として大会を追うのが楽しくて仕方ない。

 「県外出身者ばかりで勝ってもうれしいの?」

 よく聞かれるが、一言で返す。

 「うれしいに決まってるじゃん」

 彼らは「野球がうまくなろう」「いい高校に入って強くなろう」と心に決め、憧れのユニホームを着るために15歳で親もとを離れ、高校生活のほぼすべてを野球に打ち込んできた若者たちだ。そんな彼らが「福島代表」の看板を背負って猛暑のグラウンドで戦い、同じ熱い思いで集まっている全国の強豪校を打ち破っている。聖光ナインには福島のチームを選んでくれたことに感謝しかない。

https://news.yahoo.co.jp/articles/a9d176f5237d20ce79f13963580494b0f3d30205