JRA元調教師の伊藤雄二氏(享年85)が17日に死去したことを受け、同氏が管理していた名馬マックスビューティの主戦騎手を務めた田原成貴氏(63)が惜別の言葉を贈った。

 田原氏は同馬に騎乗して1987年桜花賞&オークス牝馬2冠を達成。しかし、翌88年の大阪杯で8着に敗れて降板となり、以降は伊藤氏が管理する馬に乗ることはなかった。そのことで当時から両者の〝確執〟がウワサされていた。

 この日、訃報を知った田原氏は「マックスビューティという素晴らしい馬に乗せてもらった。本当に感謝しかありません。ご冥福をお祈りします」としんみり語り、伊藤氏との〝確執疑惑〟の真相を口にした。

「マックスビューティが走らなくなった時に『先生、この馬はダメですよ。もう走りません』って正直に言ったんですよ。悪気はなくて感じたままに伝えたんだけど、今思えばそんなことを言う騎手を乗せられないよね。それで別の騎手が乗ることになり、僕は『なんや、オレは乗れないんか』ってふてくされ、血気盛んだったので突っ張ってしまってね」

田原って川田みたいな性格なんやな