AOKIは、2018年10月に組織委員会と契約を結び、およそ5億円の協賛金を支払って大会スポンサーになりましたが、
前会長らはその前の月に、東京大会に関連して実現したい8つの項目をまとめた文書を、
都内の飲食店で高橋元理事に渡していた疑いがあることが関係者への取材で新たに分かりました。

具体的には公式ライセンス商品の販売促進、日本選手団が開会式などで着る公式スーツの受注のほか、
著名なアスリートの採寸シーンや型紙データを店頭でのPR活動に活用することなどが盛り込まれていたということです。

特捜部は、AOKI側が正式なスポンサー契約を結ぶ前に具体的な要望を元理事に伝えていたとみて、捜査を進めているものとみられます。

関係者によりますと、2人はいずれも容疑を否認し、
青木前会長は周囲に「東京大会で実現したい夢を書いたが、元理事への要望を書いたものではない」と説明しているということです。

高橋元理事は、逮捕前の任意の調べに対して
「文書は示されたが、よく見ていないし内容は覚えていない」などと説明していたということです。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220819/k10013779121000.html