2014年、米インディアナ州で報告された事例もその一つだ。同州の公式文書に記録されている報告によると、とある一家の子ども3人が揃って悪魔に憑依され、しわがれ声で話し、なんと体が浮遊したり、寝室の壁を歩いたりと現実とは思えない行動を示すようになったというのだ。

 にわかには信じ難い話であるが、これらの現象は警察官や医療関係者を含む多くの専門家によって観察されたという。少なくとも一人の心理学者が、一家の9歳になる息子が「普通の声色とは異なる深い声で話し、後ろ向きで壁を歩く」様子を目撃したことが記録されている。また、医療スタッフが観察したところ、7歳の子供が唸るような声を立てて白目をむいたり、誰も触れていないにもかかわらず体が浮かび、壁へと投げ飛ばされたという。

「一人の子どもは奇妙な笑みを浮かべると、祖母と手をつないだまま後ろ向きで壁を歩きました。そして祖母の前でひっくり返って着地すると、椅子に座ったのです」(報告書より)